オシャレにイメチェン、してみる? [3月の特集]

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ソネットの季節特集を大和田家の人々がナビゲートします。
季節のイベントに興味津々な大和田家。海に山に街に、毎週、楽しげな場所に顔を出します。泣いて、笑って、喧嘩して。そんな大和田家の季節レポートをご覧下さい。

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今回登場する大和田家の人物

3月も半分が過ぎようとしています。そして春とともに新しい生活ももうすこしでやってきます。その為には準備が必要ですね。例えば服とか。今週もしんやくんが主役です。

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渋谷駅前にて

さてさて、ここは渋谷です。今度の春からしんやくんも大学生になるので、その準備をしなければなりません。一体なにをしに来たかというと・・・。

おじいちゃん「というわけで渋谷まで来た訳だが」

しんやくん「なんでわざわざこんなところまで?」

おじいちゃん「しんや、お前さんは春から大学に着ていくような服を揃えたか?」

しんやくん「いや、まだだけど。っていうか、今持ってる服でいいでしょ」

おじいちゃん「馬鹿者! そんなんでは大学に入っても誰も相手にしてくれんぞ! 大学ではオシャレさんが勝者となるのじゃー!」

しんやくん「はっはっは、そんなわけないよ」

おじいちゃん「そんなわけあるわ! いいからわしの言うことを聞いておけ」

しんやくん「じいちゃんの言うことなんて聞けないよ、だっていつも同じ服ばっかり着てるじゃん」

おじいちゃん「うっ、その通り・・・だが、現実を見据えるのじゃ、あれを見よ、あれが現実じゃ」

しんやくん「え、なに? 現実? はっ!」

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現実

おじいちゃんがしんやくんに見せたのは、街中でいちゃいちゃいちゃいちゃする高校生のカップルでした。

おじいちゃん「しんや、お前、まさか『大学に入ったら自分にも彼女の一人や二人、自然にできるだろう』なんて思っていないだろうな」

しんやくん「そんなこと思ってなんか、いや、ちょっとだけ・・・思ってた、けど」

おじいちゃん「それが現実が見えていない証拠じゃ。どうせ高校入学のときも同じようなことを思っていたんだろう」

しんやくん「たしか高校入学の時は『頑張れば自分にも・・・』って思ってた、けど、そんな!」

おじいちゃん「同じ過ちを二度繰り返すか? イメージチェンジが必要だと思わんか?」

しんやくん「でもでも、じいちゃんに大学のことなんてわかるわけないって」

おじいちゃん「わしだってかつては大学生だった。だから分かる。わしはな・・・わしの学歴は東大理五卒、後にパリ第16大学卒なんだぞ」

しんやくん「東京大学理科五類! パリ第16大学! なんかすごい!」

おじいちゃん「しんやよ、お前と学歴で比べたらわしはもはや神の領域だ。だからわしの言うことを聞いておけ」

しんやくん「わかった!」

東京大学には理科三類まで、パリ大学も13までしかないのですが、しんやくんは知らなかったみたいです。学歴の比較は完全におじいちゃんのハッタリでしたが、それにしても新しい生活に向けて服を揃えるのも悪くはない提案ですよね。

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理五流服選びがはじまった

おじいちゃん「ここなんかどうじゃ」

しんやくん「うーん、確かにおしゃれっぽい感じはするけど、しっくりこないなあ」

おじいちゃん「そうか、じゃああそこなんかはどうじゃ」

しんやくん「ああー、僕にしては高級すぎるっていうか・・・」

おじいちゃん「お金のことなら気にしなくてもいいんだぞ、おいじちゃん持ちで」

しんやくん「そうじゃないんだよ、なんていうかさ」

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なかなかお店に入れないしんやくん

しんやくん「うーんうーん」

おじいちゃん「新しい生活が始まるんだから、ちょっとくらい理想を求めたっていいんじゃよ」

しんやくん「ユニクロがいいんじゃないかなあ。ユニクロ好きだし」

おじいちゃん「ユニクロは否定せんが、ユニクロに全てを任せるのはやめなさい」

しんやくん「なんで?」

おじいちゃん「大学には一定の確率でユニクロでバイトしている同級生がいるもんじゃ。もしそんな人間の前で全身ユニクロな姿をさらして見ろ、恥ずかしくて3日は不登校になるぞい」

しんやくん「そうなんだ。さすが理五は言うことが違うね」

おじいちゃん「まあな」

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今日はユニクロに頼らない方向で

服選びに保守的なしんやくんでしたが、おじいちゃんの説得もあってオシャレっぽい服を買うことに同意しました。

しんやくん「じゃあどこにしようかな」

おじいちゃん「どこだっていいのかもしれんぞ。こういうのは意外と『縁』だったりするもんじゃ」

しんやくん「ふーん、ならあそこがいいや」

おじいちゃん「どれ・・・あ、なかなかオシャレ」

しんやくん「でしょう」

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しんやくんが決めた店

しんやくん「どんな服がいいのかなあ」

おじいちゃん「似合うかどうかは着てみないとわからんな、意外な服が似合ったりするかもしれんし」

しんやくん「そうかな?」

おじいちゃん「オシャレに臆病は禁物なのさ」

しんやくん「わかった、じゃあとりあえず試着してみるよ」

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試着中

おじいちゃん「着れたか〜?」

しんやくん「うん〜」

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こんなんでました

しんやくん「どう?」

おじいちゃん「宇宙服みたいじゃなあ」

しんやくん「なかなかいいと思うんだけど」

おじいちゃん「あー、もうちょっと落ち着いた感じがいいと思うなあ、個人的には。あくまで個人的には」

しんやくん「そうかあ。おじいちゃんがそういうなら他のも試してみようかな」

おじいちゃん「そう、そう! もっと考えてもいいんだから! よく考えろ!」

しんやくん「わかったよ。じゃあ次のやつ」

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二着目

おじいちゃん「今度はどうじゃ」

しんやくん「もうちょっと〜。うん、よしと」

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こんどはこう来たか、しんやくん


しんやくん「どう、どう?」

おじいちゃん「そんな服店に置いてあったか?」

しんやくん「あったよ」

おじいちゃん「もっとなあ、あるだろ、こう〜、しっくり来てかっこいいのが」

しんやくん「これも気に入らないの?」

おじいちゃん「オシャレってそういうのじゃないんだよ。分かっておくれ」

しんやくん「さっきから文句ばっかりだ」

しんやくんはおじいちゃんの言葉にかちんと来たのか、またシャッとカーテンを閉めて試着室に入ってしまいました。

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三度目の正直

おじいちゃん「怒るなよお。これもしんやのためを思ってのことなんだから」

しんやくん「・・・・・・」

しばらくしてまた、カーテンが開きます。

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その服は

おじいちゃん「その服は! 学ランじゃないか」

しんやくん「うん、自分を偽るくらいなら、勝者になれなくたっていいって思ったんだ」

おじいちゃん「うっ、その通りかもしれん! しんや、よくぞ気づいた!」

しんやくん「へへ」

おじいちゃん「でも、さすがに大学に学ランはないと思うぞ」

しんやくん「そうかな? 休日用にするよ」

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結局ユニクロで

しんやくんは「進学と同時にイメージチェンジ」というのにはちょっと向いていなかったみたいです。
春から始める新生活で気分を入れ替えるのもいいですが、これまでの生活があったのを忘れずに、あんまり気負わずにいきたいですね。

 

取材と文:季節特集編集部、絵:サワー沢口


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極楽蜻蛉

ユニクロは有名でみんなが注目するだけに、
知ってる人が見ると、だいたいわかるんだよね。
知られると恥ずかしいところがあるね!
でも、銀座のユニクロはすごくよかった!また行きたい!
by 極楽蜻蛉 (2008-03-20 11:15) 

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